「築年数と資産価値(マンション価格)の関係は?」
また、具体的にマンション買取に向いている物件はどんなものでしょうか?買取業者の目線ですが、記載しておきます。
マンション売却と築年数のポイント
マンションは築年数が経つごとに価格は下落していき、築年数が25年を超えたあたりから物件の価値がほぼなくなるような形となります。
築年数 | 下落割合の推移 |
---|---|
築0~5年後 | 100%とすると |
築6~10年後 | 87.55% |
築11~15年後 | 75.11% |
築16~20年後 | 81.21% |
築21~25年後 | 63.78% |
築26~30年後 | 38.77% |
築31年~ | 37.79% |
出典:レインズ 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2021年)
- 築年数が浅いと高く売れる
- 15年目までは売却価格が下がりつづける
- 25年目までは更に急激に下落していく
- 築25年以上経っているなら買取がおすすめ
価格の推移だけみると、10年目と20年目に一気に下落する2段階の価格推移となっています。
マンションを売却するなら10年以内?
出典:レインズ 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2021年)
1m2当たりの価格(m2単価)で見てみると、やはり、10年目までが急激にげらくしています。
0年を境に価格が一気に変わりますので、10年を目安に売却を検討してみるのはいかがでしょうか?
15年以上住んでいるならば、25年目あたりが売却時期となります。25年経つと価格もあまり変動しなくなりますので、設備の交換も考えると、リフォーム・リノベーション工事が前提の買取再販業者などに買い取ってもらうのもひとつの方法かもしれませんね。
では、具体的にマンション買取に向いている物件はどんなものでしょうか?買取業者の目線ですが、以下のようになります。
築年数が古い、室内の状態が悪い
買取業者がリフォーム・リノベーションを行って再販しますので、買取向きです。
古い物件でも立地が良かったり、眺望や日当たりが良いものも沢山あります。しかも、内覧をしたとしても、古かったりすると印象が悪いため、なかなか買い手がつかないことも多いです。
家財道具などの残置物がある
相続した物件などに多いのですが、室内が暮らしていた当時のままで、使わなくなった残置物が残っていることがあります。残置物を撤去してみると床に損傷があったなど、トラブルの元になります。
買取では、リフォーム・リノベーション工事をおこない再販しますので、全く問題ありません
オーナーチェンジ物件
入居者がいる場合などは、内覧することができませんので、一般的に販売するのが難しいと言えます。また、投資としても利回りが悪かったり、築年数が経っているとやはり、販売しにくいので、買取向きといえます。
事故やトラブルがあった物件
過去に室内で事故やトラブル等があった事故物件も買取に向いています。事故物件は、事故直後ほど売却が困難となり、売りに出してもなかなか売れず、値段が大幅に下がりますので、買取に向いています。
以上ですが、いかがだったでしょうか?
もちろん、近隣の物件状況によっても変わってきます。周辺にあまり新築マンションが建たない地域であれば、10年以上経過した物件でも高値が付くこともありますが、一般的な目安として、マンションの売却の目安を10年目を節目として考えても良いのではないかと思います。
買取再販業者への売却ならば、25年目あたりが売り時だといえます。