不動産の買取再販の営業マンの方に普段どのように物件情報を入手しているのかを聞いてみました。参考になれば幸いです。
不動産の物件探しは情報収集がキモとなる?
買取再販に向いている物件がどうかは、自身の情報収集能力に支えられています。物件がなければ、売るものがありませんから、コンスタントに物件情報を仕入れることが最大の仕事となります。
仕入れ価格の交渉は収支計画を検討してからになりますので、まずは売り物件情報からになります。
同業の不動産会社(仲介業者)に訪問する
これが、営業マンとしては最も多いパターンです。関係性ができていない状態での飛び込み営業みたいなもので、ほとんどの会社さんから煙たがられるのですが、1日に50件ほど行います。
何度か通ううちに関係性が良くなってくれば、1日の訪問件数も半分ぐらいになってきます。担当者の顔や性格がわかってくれば、信頼も構築しやすいです。
同じ不動産業でも仲介がメインの会社と買取再販会社は業種が違うといっていいほど、方向性が異なります。仲介業者は売り物件を渡してやっている、買取再販業者は、可ってやっていると意識が対立するのが特徴だそうです。
電話やFAX・メールなどで営業をかける
電話やメールもあるのですが、今でもFAXのやり取りが多いのが不動産業界です。電話の場合には、レインズなどで担当物件を探して直接、担当者と話をすることができます。ただ、直接訪問するのとは違い、事前に予約してアポイントが取れるのは、相手の担当者にとっても自分にとっても時間的なメリットは大きいです。
謄本などを調べて、直接売ってもらう
転勤など住み替えたお客様が持っていた物件を買取るケースと不動産所有者名簿や謄本などから所有者を特定し、アプローチする方法があります。
間に仲介業者が介入していないため、仲介手数料やマージンが発生しないので、利益が高く設定できますが、買取するまで、時間がかかるのが特徴です。
競売・任売など金融機関からの情報収集
あまり、成功率は高くないのですが、競売物件や任売物件などの情報を手に入れることができます。専門業者や金融機関経由とはなるのですが、情報のタイミングが早ければ、買取できる場合もあります。
弁護士などからの物件の相談を受けることもあります。
相続した物件を買い取る
相続したが遠方で管理できないために、買取を依頼するケースが増えています。
相続は遺産分割が関係しますので、早く現金化して分割したい場合に物件の買取は最適だと考えられます。
ただし、室内に生活してた当時のままの家財道具が残った状態ですので、遺品整理などが発生するとあとあと問題がでてきますので、相続当事者よりも仲介業者や弁護士・司法書士などとのネットワークを構築していると良いそうです。
外観も含め買取再販に適している物件かどうか?
どんな物件でも買取再販に適しているということはありません。地域にによっても違うと思いますが、物件の外観も重視しています。
室内はリフォーム・リノベーション工事をしますので、どれだけ古臭くてボロボロでも大丈夫なのですが、販売時に購入者を案内をする際、エントランスが寂れた雰囲気であれば、イメージが悪くなりマイナス要因となってしまいます。管理状態も含めて良い物件を探すようにしているそうです。